畳縁オンライン特別授業&工場見学
9月30日の朝、4組、5組、8組の子供たちがぞろぞろと図書室の向かいの教室に集まってきました。中では、先生と保護者がプロジェクタースクリーンの準備をしています。
そう、この日は、岡山県倉敷市児島から生中継! 畳縁を製造されている髙田織物株式会社の担当の方からオンラインで「畳縁(たたみべり)」について指導を受けるという特別な日だったのです。
・高学年の子供たちに日本人の社会人から専門性の高い話を聞く機会を設ける
・日本の伝統工芸品である「畳縁」に着目し、日本文化を発見する機会を設ける
・国語教科書の単元「都道府県」「伝統工芸品」の振り返り学習をおこなう
以上のことを目的に5組の先生が準備を重ね、実際に夏に会社訪問と工場見学も行って、今回の授業が実現しました。
授業は、岡山県倉敷市とストラスブールの時差や場所の確認から始まり、色とりどりの畳縁がずらっと並ぶショップFLATを訪ね、それから、何台もの織機が稼働している工場へ移動し、実際に畳縁が製造される様子を見学させていただきました。最後に織りあがった畳縁が商品として出荷される作業場も見せていただきました。
子供も保護者もスクリーンに釘付け!そして、積極的に質問しました。
①(作る時に)どんなところが難しいですか?
難しいことは色々あります。
常に、より正確に、より質の良い製品を作ることをこころがけています。
②だれが畳縁を作り始めましたか?
だれ、ということはできないけれど、倉敷に畳縁が伝わったのは大正10年、(1921年)です。もう百年になります。
③どんな素材でできていますか?
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、綿などです。
釣り糸を作る素材と同じものが使われているんですよ。
④昔の偉い人のたたみべりは何色ですか?
昔は白黒が多かったのですが、位の高い人が使う畳には、カラフルな繧繝縁(うんげんべり)というものがよく使 われました。
2時間目は畳縁を使って小物作りを体験しました。まず畳縁の生地と真田紐を選び、保護者のサポートを受けながら、針に糸を通して縫い合わせ、四角い小物入れを作りました。慣れない作業でしたが皆楽しかったようです。
特別授業『畳縁』を通して、子供たちは色々な発見ができたようです。
髙田織物株式会社の皆様、本当にありがとうございました。
ご参考までに
髙田織物株式会社ホームページ
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