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パリ日本文化会館の先生による『出前多読サロン』

国際交流基金パリ日本文化会館の日本語教育アドバイザーの先生方が、アルザス補習授業校で『出前多読サロン』を実施してくださいました。

これまでフランス国内の中等教育機関を中心に開催されていたそうですが、良いご縁をいただき、今回初めて当校のような日本語が母語及び第2言語の子供たちが通う学校で、小中学生を対象に開催していただくことができました。

『出前多読サロン』という名称に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?

学習者の日本語レベルに合わせた日本語の本を、学習者が自分で選んで辞書を使わず楽しく読む「多読活動」を、実際に会場へ多数の持って行って開催されることから『出前多読サロン』と呼ばれているそうです。

まず、多読の方法を教わり、それから読む本を選んでいきます。

机の上にずらっと並べてある日本語の本は、すべて表紙が見える状態で置かれており、その中から気になる本を見つけて次から次へと読むことができます。

本のジャンルもさまざまで、日本語レベルごとに分けて置かれていました。なかにはNPO多言語多読の会員の方や国際交流基金の方々が作成された小冊子もあり、ページ数が少なめなので、自然と「これも読んでみよう!」という気になります。

参加した8~15歳の子供たちは、活動の間、熱心に本を読んでいました。

読んだ後に、自分の気に入った本をグループ間で紹介し合う時間もありました。

読んだ感想やおすすめの理由を教えてもらうと、その本も読んでみようかな? もっと読んでみたい!という気持ちになります。

小5の国語の教科書の単元『この本、おすすめします』を学習中のクラスも参加しており、この活動の翌週に推薦文を書く学習も行うことができました。


今後は、補習授業校をはじめ、継承語教育関連機関での開催も計画されているそうです。

多読活動についてもっと知りたいという方には、NPO多言語多読の団体のサイトが参考になるという情報も教えていただきました。


パリ日本文化会館の日本語教育アドバイザーの先生から直接指導していただるという貴重な機会で、参加した子供たちはもちろんのこと、会場にいた講師や保護者にとっても学びの多い時間でした。


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